日本語教師3.0

「授業の質は上げる」「仕事の量は減らす」「両方」やらなくっちゃあならないってのが「教師」のつらいところだな 覚悟はいいか?オレはできてる

日本語学校の学生が学期の途中で教師の首をすげ替え、その代わりとして自分が呼ばれた話

 こんばんは。日本語教師ブロガーのNicky(@JPT407)です。

 

 わたしは、他の日本語教師でない教師のブログも読んで参考にしているのですが、こないだこんな記事を見て、昔のある事件を思い出しました。

「新しく入った講師の先生、授業成立してないみたい」

「いくら指導しても改善されない」

公立の小中学校ではあまりないことかもしれません。

私立学校では定員を毎年一定数確保することが予定されているわけではないので、非常勤講師を多く採用しています。

学校によっては、授業の半分は講師の先生なんてことも。

もちろん、ほとんどの講師の先生は勤務時間外も授業準備や教材研究をしっかりされて授業に臨んでいらっしゃいます。

しかし、そのコマだけでも生徒が騒ぐと、ほかの授業に影響がでてきてしまいます。

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 これからする話は、私が前に非常勤として勤めていた日本語学校の話です。私はその学校で、初級クラスを週に2回教えていました。ところが、ある日突然、主任に中級クラスも教えてくれと言われました。

 事情がよく分からなかったのですが、後で判明した真相はこういうことでした。

 まず、私の教えていた初級クラスの学生の一人は、実は結婚していて、奥さんが中級クラスの学生でした。そして、中級クラスの先生があまりにひどいので、学生が相談しあって、学校に先生の交代を要求しました。そして、奥さんは夫を通じて私を知っていたため、私が指名された、ということです。

 

 この話を聞いて、「学生が先生の交代を要求するなんて」とびっくりしました。しかし、ありえないことでもないと思いました。というのは、その学校では非常に先生の入れ替わりが激しく、しかも養成講座を出たての新人が多かったからです。初級クラスのほうも、非常勤全員が新人で、「教え方がわからない」と頭を抱えていました

 

 その学校はちょっと特殊で、教科書がほぼオリジナルの珍しい教科書であるうえ、主任が養成講座の教え方を否定していました。それで、新しい先生は全員、「養成講座の教え方を否定されたら、どうやって教えたらいいかわからない」と愚痴をこぼしていました。

 私もよくわからないんですが、主任は導入で絵カードは使わないそうです。それでどうやって教えるんですか、と質問したところ、「字を読めばわかるよ。『導いて、入れるんだよ』」と禅問答のような答えをされました。

 また、30年日本語を教えているという超ベテランなのですが、「私の若いころには文法書なんてなかった。文法書を見ないで、自分の頭で考えなさい。」という考え方でした。

 

 私は中級クラスの前任者に会ったことはありませんが、たぶん新人で、相当苦労していたのではないかと思います。

 ただ、中級クラスに入ったはいいものの、初級クラス以上にやる気がなく、その奥さん以外はほとんど寝ているか、スマホを触っているかどちらかで、これなら先生は誰でもいいんじゃないかと思いました。

 その時の体験がこの記事です。 

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 また冒頭の記事に戻りますが、最後の「まとめ」にこのように書かれています。

学校では、授業づくりにおいて

「自力で教材研究をして新しい教材を作るのが教師の専門性だ」

という考えが強く残っているようです。

私が現在とっている方法は、コンビニの接客マニュアルのような方法かもしれません。

しかし、教員の世界では「トレーニング期間」など一切ありません。

すぐに即戦力になってもらわねば困ります。

ツボを押さえた授業をすぐ行えるように、ある程度必要なことではないかと考えています。

型も大事だと思うのだけれども、いかがでしょうか?

 

 そうなんですよ!

 

 これこそ、私が言いたかったことです!

 

 私が前からずっと思い続けていたこと。それは、「日本語教師は職人なのか?アルバイトなのか?」ということです。

 職人は、専門職です。技術を極めます。マニュアルなんてありません。しかし、修業期間があります。料理人だったら、まず皿洗いから始め、いきなりお客さんに出す料理を作ることなんてありえないでしょう。

 アルバイトは反対です。誰でもすぐ即戦力になれるように、マニュアルが完備されています。その代わり、いつでも取り換えがきく存在です。

 

 たぶん、前にいた日本語学校の主任は、日本語教師は職人としてあるべきだと思っていたのだと思います。だから、「文法書を使わず、自分の頭で考えなさい」と言っていたのでしょう。

 しかし、その環境はどうでしょうか?養成講座を出て、新人研修もマニュアルもなく、いきなり学生(客)の前に立たなければならないという状況は、アルバイト以下です。

 

 もし職人なら、職人らしく、修業の期間を設けてほしいと思います。

 それができないなら、せめてアルバイトのようにマニュアルを準備するべきでしょう。

 

 私が、「日本語教育版クックパッド(教案投稿サイト)」を作ろうと思ったきっかけも、この日本語学校での体験です。

 

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 あの学校のように、途方に暮れている新人教師の力になりたい、というのが私の思いです。

 

 もう一つ、大事な目的があります。「頑張っている先生を、経済的に応援したい」ということです。ご存知のように、日本語教師はどんなにいい仕事をしても、それだけで報酬が上がるということはあまり考えられません。そして、経済的な圧力から、途中で断念してしまう人が多いです。そして、その先生が積み重ねてきた知識や技術は失われてしまいます。それはもったいない!

 日本語教師が経済的に安定して、安心して仕事を続けられる環境があればいいな、と思います。そこで私は考えました。

 この「日本語教育版クックパッド(教案投稿サイト)」には、広告を掲載して、広告料を取ります。そして、その広告料は、教案の投稿者に分配するのです。もちろん、分配比率は教案に対する閲覧数に比例させます。そうすれば、自然といい教案を投稿する先生、たくさん教案を投稿する先生に優先的に収入が分配されるようになります。頑張っているベテラン教師が報われる仕組みができる、というわけです!

 

 こういう仕組みなら、新人教師にもベテラン教師にも両方にメリットがあるんじゃないでしょうか?

 

 もちろん、これは単なる私のアイデアで、私がシステムを作るわけじゃないので、どうなるかわかりませんが、そうなればいいな、と思っています。

 

 では、また!