日本語教師3.0

「授業の質は上げる」「仕事の量は減らす」「両方」やらなくっちゃあならないってのが「教師」のつらいところだな 覚悟はいいか?オレはできてる

大人数クラスではスマホの使用を認めるべきではない理由

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  おひさしぶりです。 日本語教師ブロガーのNicky(@JPT407)です。最近忙しくて、ブログを書く暇が全然ありませんでした。実は今もiPhoneで書いています。(後で電車を降りてしまったので、今は家でパソコンで書いています)

 

  さて、最近Twitter上で、「授業中のスマホを認めるか否か」という問題について盛り上がっているようです。

 

  これについては、どちらにも一理あるので、絶対的に正しい意見はないと思うのですが、思うところを書いてみようと思います。

 

  まず、結論から述べると、「大人数クラスにおいては、スマホを使用させるべきではない」と思います。

 

  まず、スマホの使用について、性善説性悪説の先生がいらっしゃるようです。

 まず、「スマホは辞書代わりになる」、「インターネットで検索できる」、「日本人とつながれる」、全部その通りです。「学生にスマホを使わせるともっと効率的に勉強するようになる」、これが性善説です。

  ただ、そんな風にスマホを使う学生ばかりではありません。むしろ、そんな風に使う学生のほうが少ないと言ったほうがいいでしょう。たいていは、ゲームか友達との連絡です。「学生にスマホを使わせると遊ぶ」、これが性悪説です。

 

  ここで大事なのは、クラスはいろいろな学生が集まってできている、ということです。これは私の経験則で、何も根拠があるわけではないのですが、基本的に、「2割は何も言わなくても勉強する真面目な学生、2割は何を言っても勉強しない学生、残りの6割はどちらにでも転ぶ中間層」だと思っています。

 

  2年目でクラス運営について語るのはおこがましいのですが、去年の経験から気がついたことを言わせてもらうと、上の2割には何も言う必要がなく、下の2割には教師が影響を及ぼすことは難しいので、残りの6割をどうコントロールするかが、クラス運営の鍵を握っているのではないかと思います。

 去年はそれが分かっていなかったので、どうしても上の2割と下の2割に目が行きがちでした。上をほめるのはもちろんですが、下の学生がサボっていないか注視したり、叱ったりすることに神経が行き過ぎて、残りの6割に目が行き届いていませんでした。

 

  また、大事なのは「中間層が上の2割に影響されるか、下の2割に影響されるか」ということです。

 

  スマホを解禁した場合、確かに上の2割は、スマホを勉強のために使い、使わなかった時より効率的に勉強するようになるでしょう。しかし、下の2割は、遊んでしまうと思います。その時、中間層に与える影響はどちらが大きいか、ということです。

  何でもそうですが、まじめに黙々とやっている人間は目立たず、秩序を乱す人間のほうが目立つ傾向にあります。そして、人間は楽なほうに流されやすいので、中間層も下の2割に引きずられるのではないかと思います。

 

 

  先生も、スマホで遊んでいる学生を見つけるたびに注意しなければなりません。スマホで遊んでいたのは一人だけでも、授業の中断は全員の損です。上にも書きましたが、下の2割がサボっていないか注視するために、残りの8割に対する注意が削がれてしまいます。

  また、先生だって人間です。目の前で学生がスマホで遊んでいたり、居眠りしたりしているのに、平常心で授業はできません。私も経験がありますが、怒りを押し殺しながら、いい授業はできません。そして、たとえスマホで遊んでいるのが一人でも、先生が殺気立っていれば、その損失は全員に及びます

 

jpt407.hateblo.jp

 

  そこまでして、スマホを解禁したほうがいいのか、と思います。

 

  繰り返しますが、性善説も性悪説も、どちらが正しいというわけではありません。スマホを与えれば、より効率よく勉強する学生もいるだろうし、遊んでしまう学生も両方いるでしょう。

  ただ、大人数クラスになると、上記のような理由から、メリットをデメリットのほうが上回ってしまう気がします。5,6人までの少人数クラスなら、全員が先生の目の前にいるので、ある程度大丈夫だと思いますが。一対一なら、むしろ使ったほうがはかどるでしょう。さらに、個人学習なら、むしろ使わないほうがおかしいとすら思います。私自身も語学の勉強にいろいろなアプリを使っていますし、学生にも勧めています。

  ただ、それは一人で勉強するときです。大人数クラスでは、使わせないほうがいいんじゃないかと思います。

 

 では、また!