ブログは日本語教師の歩く鏡である

「授業の質は上げる」「仕事の量は減らす」「両方」やらなくっちゃあならないってのが「教師」のつらいところだな 覚悟はいいか?オレはできてる

どんなイラストも、自作の絵カードにしてしまう裏技

 こんにちは、日本語教師のNicky(@jpt407)です。

 

 日本語の授業、特に初級では、イラストが欠かせません。

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 ただ、自分で描いたり、印刷したイラストを、何も加工しないでそのまま使うのは、あまりよくないと思います。

 

 

紙のイラストをそのまま使うデメリット

1.ペラペラで、扱いにくい

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 これは養成講座などでもさんざん注意されると思うんですが、紙が折れると、見えにくくなります。

 

2.破れやすく、汚れやすい

 もし、授業のたびに新しく作り直すのが苦にならないと言うなら話は別なんですが、初級は繰り返しが多いので、できればイラストを描いたり、印刷する手間は一回で済ませたいですよね?

 

3.ホワイトボード(黒板)に貼るのが面倒くさい

 練習のイラストのように、出して、すぐしまうイラストは別として、導入に使ったり、長い間出しておくイラストは別として、導入のように、長い間出しておくイラストは、教師が手で持つより、ホワイトボード(黒板)に貼ったほうがいいです。

 

 理由は3つ。まず一つ目は、20人前後の教室だと、左右の端の一番前、つまり両翼の学生から、教師の持っているイラストがほとんど見えないからです。両翼の学生は、ペラペラの紙をほぼ真横から見ている状態なので、ほとんど何も見えません。だから、基本的に、イラストでもフラッシュカードでも何でも、出したら左から右へ(右から左へでもいいですが)ぐるっと回して、全ての学生に見えるようにしなければなりません

 しかし、導入のように、長く見せる場合は、固定しなければなりません。その場合、イラストをなるべく後ろへ持って行ったほうが、両翼の学生にとっては角度ができて見やすくなります。なるべく後ろ、それはもちろんホワイトボード(黒板)です。

 二つ目の理由。両手が空くことです。イラストを持っていると、手がふさがります。特に、ペラペラの紙だったら、片手で持つと折れるので、両手で持たなければなりません。両手がふさがると、手で指さしたり、ジェスチャーができなくなります。

 三つ目の理由。ホワイトボード(黒板)にイラストを貼ると、周りに書き込みができるようになります。イラストを二枚貼って、その間の関係性を後で書き加えたりしますが、もちろん手で持っていてはできません。

 

 ところが、実は、イラストを黒板に貼るのは面倒くさいです。まず、磁石が必要になります。磁石をつけたり、外したり、下手すると磁石を探して、あるいは落としてしまって右往左往して、貴重な時間を無駄にします。

 特に、イラストを貼るときって、導入なので、一秒でも無駄にしたくありません。とにかくテンポよくやらないと、ダレてしまって、さっき何を言っていたのか、わからなくなります。

 

 これらの欠点を解決するために、私が考えた解決策は、

 

「イラストをラミネートして、さらに裏にマグネットシートを貼っておくこと」

 

でした。

 

ラミネートとマグネットシートを使うメリット

1.イラストが丈夫になって、片手で持ってもへたらない

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 ラミネートなので、たとえ片手で持っても、折れ曲がるということはありません

 

2.破れにくく、汚れにくい

 基本的に、破れないし、汚れません。イラストが半永久的に使えるようになります。確かに、ラミネートするのはとても面倒くさいです。ただ、その手間は1回限りです。イラストが破れたり、汚れたりするたびに、また描いたり、印刷したりする手間を考えれば、最初に1回苦労しておいて、後は永久に楽をしたほうがずっといいと思います。

 

3.一瞬で黒板に貼れて、一瞬でしまえる

 紙のイラスト+小さい磁石だと、「イラストを黒板に貼る」→「磁石をくっつける(それも二つ)」で、けっこう面倒くさいんですね。しかも、ときどき磁石がなかったり、落ちちゃったりして、アタフタすることもあります。片付けるときも、まず磁石を取って、イラストを片付けて、それから磁石をホワイトボード(黒板)の隅に持っていく、と面倒くさいです。

 マグネットシート付きイラストカードなら簡単です。「取り出して貼る」ただこれだけです。片付けるときも簡単で、「はがして、しまう」これだけです。黒板に磁石が残っていて、番所の邪魔になる、ということもありません。

 貼ってしまえば、上に書いたような3つのメリットがすべて享受できます。つまり、両翼の学生からは見やすくなります。教師は両手が空くので、全身を使ってジェスチャーや指示ができるようになります。そして、後からイラストの周りに注釈を書き加えるのも自由です。

 

自作絵カードの作り方

 では、具体的な自作絵カードの作り方をご説明します。

材料

ラミネートフィルム

 イラストの大きさに合わせて準備します。A3が理想ですが、さすがに持ち運びも大変だし、フィルムもラミネーターも高いので、私はA4を使っています。

 注意点が一つ。普通のフィルムではなく、「マット(艶消し)」のフィルムを使うことです。これは養成講座時代に注意されたのですが、普通のフィルムだと、光が反射して、学生からは見づらいそうです。

 

  私がいつも使っているのはこれです。普通のフィルムより高いですが、学生のことを考えて、これを使っています。ただ、Amazonと近くのホームセンターでは、価格が倍近く違うので、いつもAmazonで買っています。

 

ラミネーター

 A4サイズがラミネートできれば何でもいいんですが、私はこれを使っています。

  安いし、Amazonでは4000円を切っています。もっと高いものもありますが、これで十分すぎるほど使えます。

 

磁石シート

 もちろん、100円ショップで買います。

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作り方

1.イラストを、ラミネートフィルムで挟みます

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2.ラミネーターにかけます

 

3.裏にマグネットシートを貼ります

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 これだけです。

 

 これだけで半永久的に使える自作の絵カードが完成します。作るときは面倒ですが、2回目以降は超楽ができます。もう一つの裏技と組み合わせると、さらに楽ができます。 

 

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 では、デメリットはないのか?実はあります。「コストが高い」ことです。ラミネートフィルムが1枚約13円、マグネットシートが4枚で8円なので、ランニングコストはイラスト1枚あたり、約20円になります。ラミネーターのコストは、何枚ラミネートするかによって違うのですが、1000枚ラミネートすると仮定すると、1枚当たりのコストは約4円になります。全て合計すると、イラスト1枚につき約25円です。

 

 これを高いと思うか、安いと思うかは人次第だと思います。ただ、個人的に言わせてもらえば、ラミネーターは他にも指名カードや、カルタなど、いろいろ使えるので、買って損はないと思います。

 

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 『みんなの日本語』自作絵カードカルタはまだ紹介していないので、また日を改めて紹介します。

 

 よければ、参考にしてください。では、また。