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日本語教師3.0

「授業の質は上げる」「仕事の量は減らす」「両方」やらなくっちゃあならないってのが「教師」のつらいところだな 覚悟はいいか?オレはできてる

なぜ留学生のアルバイト制限は緩和されようとしているのか?日本語教師にとっての影響は?

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 こんにちは、 日本語教師ブロガーのNicky(@JPT407)です。

 さきほど、以下のようなまとめをまとめました。

togetter.com

 

 主には、以下のニュースに対する反応をまとめたんですが、それ以前からの私の留学生のアルバイトに関係あるツイートを全部入れてあります。

 

 そこで、タイトルの「なぜ留学生のアルバイト制限は緩和されようとしているのか?日本語教師にとって影響は?」を少し整理してみようと思います。

 とはいえ、私も専門家ではないので、間違っているかもしれません。間違っていたらコメントやTwitterで連絡してください。

 

なぜ留学生のアルバイト制限は緩和されようとしているのか?

民間企業:人不足なので、とにかく安い労働力が欲しい。日本人は安い給料で働いてくれないので、外国人労働者が欲しい。

 

政府:民間企業の「安い労働力が欲しい」という要望にこたえたい。しかし、移民は認めたくない。労働者には、日本に定住しないで、一定期間で本国へ帰ってほしい

 

外国人本国より給料水準が高い国で働きたい

  

 たぶん、この三者の思惑が一致した結果が、「留学生のアルバイト制限緩和」ではないかと思います。

 さらに、一部の日本語学校は、「日本へ行けば、留学しながら大金が稼げる」と言って、主にアジアの国で現地人をだまして日本へ連れてきています。

 

 具体的には、留学生に先に大金を借金させて日本へ来させて、逃げられないようにしておいて、週28時間以上働かせる、というものです。

 

 これはそう遠くない将来、国際問題になるような気がします。

 

 では、気になる日本語教師に対する影響はなんでしょうか?

 

日本語教師にとって影響は?

①やる気のない学生に教えなければならなくなる

 まず、「金を稼ぐために日本へ来た学生は、そもそも日本語を勉強する気がないので勉強しない」、「勉強する気があっても、アルバイトで疲れて(時間がないので)、勉強できない」という問題があります。

 

 そういう学校は、学生にとっては、「ビザをつなぐために仕方なく行っている学校」であり、経営者にとっては、「名義上日本語学校だから、仕方なく日本語教師を置いているだけ」です。結局、そんな学校では、日本語教師は実質上誰にも必要とされていません。そんな学校で教えるほど、日本語教師にとって辛いことはありません。

 

 この記事を見てください。

www.nishinippon.co.jp

 1こま90分。自分の講義をまともに聞く学生はほとんどいない。最初から机に突っ伏して寝ているか、スマートフォンをいじってゲームをしたり、映画を見たり…。退屈になれば「先生、トイレ」と出て行く。これが「全滅」。

 

 全員が日本語学校を卒業してきたはずだが、小学校低学年レベルの読み書きしかできず、「センセイ、ワタシ、カンジをおぼえるつもりはないよ」と堂々と言う学生もいる

 別の講師が本気で叱り、授業を聞かない理由を問いただすと「僕らは行きたくもない学校に無理やり進学させられた。だから勉強しない」と反論された。

 

 学校では数カ月で辞める教員が相次ぎ、慢性的な人手不足。定員20人のクラス二つの担任となったが、教室で授業を聞く学生は少ない。同僚に相談しようにも、みな仕事に追われ、授業でテレビ番組を見せるだけの講師もいた。「学校は人を使い捨てにするワンマン経営。学生はほとんどが出稼ぎ目的で、教える意味が分からない」。途方に暮れ、辞表を書いた。

 日本で留学ビジネスが過熱する中、日本語教師の需要は高いが、離職率も高く、業界全体が慢性的な人材不足に陥っている。背景には低賃金と不安定な雇用形態がある。

 

 初老の男性講師は「教員は心が折れてすぐ辞めるか、心を殺して壁に向かって授業を続けるか。私は後者だ」と自嘲する。

 

 たぶん、他人ごとではないという日本語教師もたくさんいらっしゃると思います。私も、以前はこんなところにいました。今養成講座に通っている人にとってはショッキングだとは思いますが、事実です。

 

 そして、日本語教師にとっての問題はこれだけではありません。

 

②犯罪に加担させられてしまう

 もし悪徳日本語学校に勤めてしまったら、日本語教師までパスポートやほかの必要書類の偽造といった犯罪行為に加担させられる恐れがあります

 実際そういう話を聞きました。

 

 たとえ犯罪に加担しなくても、自分の学校が違法行為をしていれば、違法行為に協力しているという良心の呵責はあると思います。違法行為がなかったとしても、まともに勉強する気がない学生が多い学生なら、教師も辛いです。

 私は、前の学校でまじめな学生に聞いた「騙された」という言葉がまだ耳に残っています。その学校は、ちょうど上に書いた新聞記事のような状況で、非常勤が頻繁に入れ替わり、私が入っていたクラスでは、新人ばかりの授業でした。他の教師からも、「どうやって授業していいかわからない」という愚痴みたいなことをよく聞きましたが、まじめに勉強したい学生側も、「授業が分からない」という不満を持っていました

 もちろん私もいい授業をしたいとは思いましたが、学生のほとんどが寝ているか遊んでいるかという状況の中で、平常心で授業するのは不可能です。

 昨日、「授業でスマホは禁止するべき」という記事を書いて、いろいろな先生方からは反論されましたが、私にはこういう背景があります。

 

jpt407.hateblo.jp

 

 

③社会から排斥される存在になる

 また、 最近では出稼ぎ目的の留学生による犯罪や、不法残留が問題になっています。

news.yahoo.co.jp

 

 こういう報道がどんどん増えていけば、一般人の間で、「日本語学校=準犯罪者の受け入れ機関」というイメージが構成されてしまい、日本語教師に対する風当たりが強くなることも予想されます。

 

jpt407.hateblo.jp

 

 以上のような観点から、私は留学生のアルバイト制限緩和に対して反対します

 

 では、また!