ブログは日本語教師の歩く鏡である

「授業の質は上げる」「仕事の量は減らす」「両方」やらなくっちゃあならないってのが「教師」のつらいところだな 覚悟はいいか?オレはできてる

読解教材作成、作文評価、語彙指導、文法指導などいろいろ役立つ無料のWebサービス

 こんにちは。日本語教師ブロガーのNicky(@jpt407)です。

 最近、便利なツールを発見したのでシェアします。

  

jreadability.net

f:id:JPT407:20170917142846p:plain

jReadabilityPortal

 サービスが4つあって、それぞれ読解教材作成、作文評価、語彙指導、文法指導などにとても役に立ちます。

 

  

日本語文章難易度判別システム jReadability

 

 これは、「日本語文章難易度判別システム」という名前ですが、単に難易度判定だけではなく、日本語教師が読解教材を作るときにとても役立ちそうです。

 

『日本語文章難易度判別システム jReadability

 

f:id:JPT407:20170917123145p:plain

jReadability初期画面

  まず、日本語の文章をペーストして、「実行」をクリックすると、文章の難易度を判定してくれます。

 とりあえず、今日のニュースを判定してみました。

 

 大型で強い台風18号は、九州南部を暴風域に巻き込みながら東寄りに進んでいて、昼前には上陸のおそれがあります。暴風域に入っている鹿児島県枕崎市と宮崎県宮崎市から報告です。

 鹿児島県の広い範囲が、風速25メートル以上の暴風域に入っています。枕崎市でも、体を揺らされるほどの強い風が断続的に吹き、午前6時前から大粒の雨が降ってきました。そして、海は、沖から高い白波が立つようになってきています。鹿児島県内では、午前1時ごろ、奄美地方の十島村で30.7メートルの最大瞬間風速を観測しました。

 

 

f:id:JPT407:20170917130659p:plain

jReadability判定画面

 自分が選んだ文章のレベルが、クラスのレベルに対して適切かどうかわかりますが、本当に便利なのはここからです。

 

 「テキスト詳細」タブをクリックすると、このような画面になります。
 

f:id:JPT407:20170917130929p:plain

jReadabilityテキスト詳細画面

 たとえば、上級クラスで授業するので、上級単語だけの語彙リストを作りたいと思ったとします。それなら、「内容語レベル」の「上級」以外のチェックを外します。

f:id:JPT407:20170917131129p:plain

テキスト詳細上級語彙

 そうすると、上級の語彙だけにマーカーがつきます。

 実は、生教材を作るとき、「どの単語に解説が必要で、どの単語には必要ではないか」と考えるのって、とても難しいんですね。「この単語は中級だろう」とか、今まで教師の主観でやっていたんですが、語彙のレベル判定が自動的にコンピューターに任せられるようになると、大幅に手間が省けます。

 また、便利なのはこれだけではありません。マーカーの単語をクリックすると、単語の説明をポップアップしてくれます。

f:id:JPT407:20170917131528p:plain

 語彙リストを作るとき、これをコピー&ペーストするだけで語彙リストができます。

 

 読解教材を作る手間が、大幅に削減されそうです。

 

 『みんなの日本語』なら、「文章に含まれる単語が『みんなの日本語』のその課で既習か未習か自動的に一括で判定してくれるサービス」があったんですが、それが一般的な文章に拡大された感じです。

 『みんなチェッカー』

 


みんなちぇっかー(仮)の使い方

 

  このブログでも初期に紹介しました。 

jpt407.hateblo.jp

 

 

学習者作文評価システム jWriter

 学習者の作文を、自動的に評価してくれるサービスです。

 

 『学習者作文評価システム jWriter

f:id:JPT407:20170917133407p:plain

jWriter初期画面

 

  まず、学習者の作文をペーストして、それから「実行」をクリックすると、レベルを判定してくれます。

 実際に私の学生の作文を使って試してみたところ、上級と超級と判定されたのですが、それをこんなところで公開するわけにはいかないので、サンプルテキストの画面を貼っておきます。

f:id:JPT407:20170917133806p:plain

jWriter判定画面1

 これだけではなく、詳しい分析もしてくれます。

f:id:JPT407:20170917134025p:plain

jWriter判定画面2

 あくまでも機械による判定なので、これを直接成績評価に使うことはできませんが、参考にはなると思います。

 

日本語教育語彙表 JEV

 単語の意味や、コロケーション(他のどの単語とよく一緒に使うか)が調べられるサービスです。

 

『日本語教育語彙表 JEV』

 

f:id:JPT407:20170917141200p:plain

JEV初期画面

 例として、「戻る」を調べてみました。

f:id:JPT407:20170917141310p:plain

JEV例


 語彙の難易度と、能力試験のレベルを示してくれるところが便利ですね。例文も出してくれます。予習の手間が大幅に省けます。

 理想を言えば、類語と類語との違い、反意語も出してくれるとありがたいんですが、それは贅沢というものですね。

 

機能語例文データベース はごろも

  文法指導に役立つサービスです。

 

『機能語例文データベース はごろも』

 

f:id:JPT407:20170917141924p:plain

はごろも初期画面

 ためしに、「として」を検索してみました。

f:id:JPT407:20170917142431p:plain

はごろも検索画面

 すると、こんなに「として」を使う文型が出てきました。ためしに立場の「として」を調べてみます。

f:id:JPT407:20170917142631p:plain

はごろも表示画面

 文型のレベル、日本語能力試験の級、参考書の記載ページ、例文などが表示されます。特に、日本語能力の何級文型なのかというのは調べるのが面倒なので、これは非常に便利です。

 

 便利なツールを活用して、予習の手間を減らしてください。ベテランなら、もっといい使い方が見つかるかもしれません。

 

 では、また!