日本語教師3.0

「授業の質は上げる」「仕事の量は減らす」「両方」やらなくっちゃあならないってのが「教師」のつらいところだな 覚悟はいいか?オレはできてる

これ以上学級崩壊みたいな日本語学校を増やしてどうするのか

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 今日、出勤中に不吉な記事を見ました。

 

 

九州7県と熊本市は、入管難民法で定められた留学生の就労制限について、現行の「週28時間」から「週36時間」への緩和を柱とした「外国人材の活用促進」国家戦略特区を内閣府に共同提案した。途上国からの私費留学生が学費や生活費を稼ぎながら学びやすくする一方、人手不足が深刻化する地場企業が労働力として活用することで、地域活性化を図る。

 

  人手不足は人手不足、留学生は留学生でしょう。留学生は勉強するために日本へ来ている学生です。留学生で人手不足を補おうというのは、お門違いです。

 

提案は24日付。留学生は1日4時間を目安に週28時間まで就労が認められているが、特区では、大学や日本語学校、専門学校などの教育機関が「学業に支障がない」と認めれば、週末に1日8時間まで働けるようにすることで、最大で週36時間の就労を可能とする。

 

 こんなもの認められたら、日本語教師は本当に地獄ですよ。28時間というと短いようですが、留学生はもともと週に20時間の授業があります。もちろん、家では予習復習をしなければなりません。現行の28時間でも、授業と合わせれば週40時間を軽く超えてしまうわけです。

 

 私が留学生のアルバイト時間延長に反対する理由は二つあります。

  一つは、上に書いたように、「アルバイトで疲れて、授業へ来ても寝てばかりの学生がいるから」です。

 

 ただ、これはまだましなほうです。もう一つの理由は、「留学を隠れ蓑に、出稼ぎに来る学生がいるから」です。これはもう最悪です。そもそも日本語を勉強するつもりがないからです。以前、ひどい記事を見ました。

 

www.nishinippon.co.jp

 

 「嫌だったが、最終的に信じて進学したのに、勉強できる環境じゃなかった。だまされた」と怒る学生。「黒板に向かって独り言をしゃべる状態。嫌気がさして1日で辞める教員もいる」と嘆く現職教員。この悪循環が「学校崩壊」を招いている。ある元職員は匿名を条件にこう告発した。

 「学校が利益ばかりを重視して、出稼ぎ目的の学生をかき集めているところに原因がある。教育機関としてのあり方を根本的に見直さない限り、学生も教員も不幸になるばかりだ」

 

 私も非常勤時代に、前の学校で「黒板に向かって独り言をしゃべる状態」を体験しました。 その学校は、絶えず教員が入れ替わっている状態でした。まじめな学生もいましたが、その学生も、私に「だまされた」と言っていました。

 

 今28時間ですらこんな状態なのに、36時間にしたら、こんな「学級崩壊」みたいな学校がもっと増えるに決まっています。

 

 こんな学校の教師は、もはや教えることが仕事ではありません。ただ出欠確認だけが仕事です。

 

 法を整備して、留学生は留学生、出稼ぎは出稼ぎと明確に区別する仕組みを作ったらどうでしょうか?

 

 ただ出席率がほしいだけで、勉強する気もない学生の相手をする日本語教師が不幸です。

 

 そのようなことを考えていたら、夜にこんなニュースも出てきました。

 

 

  日本語教師不足だと言われています。間違いなく、これから日本語教師の仕事は増えるでしょう。ただ、それが本当に「教える」仕事なのか。はなはだ疑問です。

 

 では、また。

 

 アルバイト以外にも、勉強の邪魔になるものについて書きました。

 

jpt407.hateblo.jp