日本語教師3.0

「授業の質は上げる」「仕事の量は減らす」「両方」やらなくっちゃあならないってのが「教師」のつらいところだな 覚悟はいいか?オレはできてる

日本語教師勉強会に参加してきました

 約1年ぶりに、毎月大阪で行われている日本語教師勉強会に参加してきました。

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 実はこれ、有名な日本語教師ブログ「ゆるゆる日本語教師 なにわ日記」のakky先生が主宰されている勉強会です。学校の枠を超えて、いろいろな先生が参加していらっしゃいます。ちなみに、本文の「お久しぶりの先生」というのが私のことです。

nihonngokyoushi-naniwanikki.blog.jp

 以前は毎回のように参加していたのですが、ここのところ忙しくて、ずっと休んでいました。非常勤のころはまだ休みの日に勉強会に参加したり、地元のボランティア教室で日本語を教えたり、いろいろ幅広く日本語教育に関われていたのですが、常勤になってそんな暇はなくなってしまいました。逆説的ですが。

 しかし、1年経って、仕事にもやや余裕ができてきたので、こうやって勉強会に参加したり、ブログやTwitterを書いたりして、いろいろ研究しようかなと思い始めたところです。

 

 勉強会の内容についてですが、詳しくはakky先生本人のブログを見ていただくとして、私に関係のある部分だけ書きます。

 

 フリートーク「なまじ読解や聴解ができるので、語彙をまじめに覚えようとしない学生がいる」というお悩みを言ったのが私です。

 これ、本当なんですよ。しかも、一人じゃありません。そういう人は初級クラスにも、中級クラスにも数人ずついます。そのうちの一人に「語彙も覚えたら?」と言ったら、「留学試験には読解と聴解しかないので、語彙は必要ありません」と言われてしまいました・・・。

 まあ、それは確かにそうなんですが、語彙ってすべての基本じゃないですか?ただ、その学生も、まったく語彙ができないわけではなく、むしろ教えていない語彙までよく知っています。ただ、正確性、特に漢字の読みの正確性がめちゃくちゃです。

 それは本人達も自覚しているんですが、「通じればそれでいいんじゃないか」みたいな考え方で、なかなかまじめに勉強してくれません。

 でもまあ、読解と聴解で点が取れるのは確かだし、コミュニケーション能力も高いなら、それでもいいかとあまり強く叱ることもできません。

 そういう学生に、コツコツ語彙を覚えさせる方法がないでしょうか、というのが私の悩みでした。

 いろいろ回答をいただきましたが、それはakky先生本人のブログでご確認ください。

 

  そのあとは、ある先生による「~たことがあります」の模擬授業でした。これは私もちょっとトラウマになっているので、興味津々でした。というのは、今の学校で働き始めて、初級研修の最初の模擬授業がこの「~たことがあります」で、しかも指導教師に強烈なダメ出しをされてしまったからです。 

 わたしは「教え方の手引き」などを参考に、オーソドックスな教え方をしたつもりなんですが、「その教え方ではこの文型の意味が分からない」と言われてしまいました・・・。

 ただ、その授業は確かにまずかったと思います。というのは、私は今の学校へ来る前、長い間海外で教えていました。しかも、現地の言葉ができたので、間接法で教えていました。その学校では、基本的に初級は現地人が間接法で教えます。言い方は悪いですが、ちょうど日本の英語教育みたいなもので、「例文を読むときだけ日本語、文法説明はすべて母語という先生もいました。私もすっかりそれに慣れてしまっていたため、導入は軽く済ませて、それから母語でじっくり文法を説明する、というスタイルでやっていました。しかし、直接法ではもちろんそんな詳しい文法説明はできません。どうしても導入を練りに練って、学生に直感で理解させることが必要になります。

 私は間接法のやりかたで直接法をやろうとして、大失敗してしまった、というわけです。

 

 ただ、「~たことがあります」というのは、そもそも日本語教師の鬼門だと思います。誰にとっても難しいことは間違いありません。というのは、経験を表す「~たことがあります」と、単純過去の「~ました」の違いが分かりにくいからです。学生の母語で詳しく文法を説明できるならまだしも、日本語だけでその違いを理解させるのは至難の業です。

 なんと、みんなの日本語』公式の『教え方の手引き』にも、「~たことがあります」のダメダメな代表例みたいな導入が紹介されていて、akky先生も昔の記事で指摘していらっしゃいます。

nihonngokyoushi-naniwanikki.blog.jp

 

 じゃあ、どうすればいいのかという話ですが、私は初級研修の指導教師と、今日のakky先生の教案と、二つヒントをいただきました(二つと言っても、だいたい同じです)。しかし、これは各先生の企業秘密なので、ここには書けません(笑)。

 

 とにかく、授業がうまくなろうと思ったら、一人で悩むのも大事ですが、ベテランの先生の意見を聞くことが本当に大事だと思います。

 帰り道で、他の参加者の先生と話していたんですが、関西にこんなにたくさん日本語学校があって、akky先生のブログを見ている人も何百人もいるのに、どうしてこんなに参加者が少ないんだろう?という話になりました。来たくても来られない方は、たぶん勉強会は敷居が高いと思って敬遠していらっしゃるんでしょうが、本当に来ないと損ですよ。特に新人の先生は。私も自分で勉強会を主催したいくらいです。

 

 帰りに、ひさしぶりに梅田の紀伊国屋へ寄って本を買いました。

  本当はこの本を買いたかったのですが、売り切れていたので別の本を買いました。

  「追い込む」指導と、名前はおっかないですが、非常にいい本だと思います。まだちょっと読んでみただけですが、たとえ集団授業でも、まるで個別授業であるかのように「学生にサボらせない」テクニックが書かれているようです。さっき、名前カードの記事でも少し触れましたが、この「サボらせない技術」というのは大事だと思うので、参考にしたいと思います。

jpt407.hateblo.jp

 

 ただ、これは日本語教育の本ではなく、小学校教育の本なので、本屋ではそちらを探してください。

  あと、紀伊国屋梅田店は、日本語教育関連の本棚がちょっと移動しているので、気をつけてください。

 

 そのあとは、ずっと念願だった一風堂へ行って、大満足して帰りました。

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 では、また。