ブログは日本語教師の歩く鏡である

「授業の質は上げる」「仕事の量は減らす」「両方」やらなくっちゃあならないってのが「教師」のつらいところだな 覚悟はいいか?オレはできてる

初級修了テストが終わって

 先週の金曜日に、私が担当しているクラスの初級修了テストがありました。この週末は、ずっと採点や計算などで、ブログが書けませんでした。

 

 コンプライアンスなどの問題もあるので、書ける範囲で結果や感想を書いてみたいと思います。

 

 これは、私自身にとって2期目の初級のクラスですが、成績は前のクラスより大幅に上がりました。特に、よくできる学生が増えたことはよかったと思います。

 ただ、悪い学生は悪かったです。これは『みんなの日本語』に代表される文型積み上げ式教科書のデメリットだと思いますが、「いったんついていけなくなると、その後の授業が無意味になる」ということがあります。だから、一部の学生の成績が悪いことは予想していましたが、予想以上でした。

 

 もちろん、学生の側にも問題はあると思いますが、それを言ってもしょうがないので、私の反省を書きます。

 今期、私は「自発的に学ぶ学生を育てる」というテーマに挑戦しました。教科書の例文を読ませる代わりに、学生どうしで会話させ、意味のあるコミュニケーションをさせようとしました。教科書にある内容を教えるより、教科書の内容を使ってコミュニケーションさせ、もっと話したいという気持ちにさせることに重点を置きました。

 具体的なやり方としては、授業中の文法説明やドリルを減らし、代わりにペアワークやクラス活動を増やしました。あ、もちろん教科書の練習は削っていません。それ以外の文型練習帳とかを減らしたということです。

 

 参考にしたのは、この本です。

 

  その試みは、ある程度成功したと思います。クラスは前期よりはるかに活発に話し合うようになりました。上のレベルの学生が増えたというのも、ひょっとしたら授業を通して日本語に興味を深め、自分でも勉強する人が増えたからかもしれません(考えすぎかもしれませんが)。

 

 ただ、逆に欠点もありました。ドリルを減らしたことで、定着率が低くなったのではないかと思われる点です。まじめな学生は、それでも家で復習していい成績をとるのですが、下のほうの学生の定着率は本当に悪かったです。

 途中からその弊害に気が付いて、ある程度方針を修正しましたが、間に合わなかったのかもしれません。

 これは来期に向けての反省材料として、「楽しみながら、実力もアップさせる」バランスのとれた授業を目指したいと思います。

 

 成績はともかく、今期「また先生のクラスに入りたいです」と言ってくれた学生が二人もいたので、それだけはよかったと思います。前期は0でした・・・。

 

 ところで、実は最近気になっている本があります。ある英語教師が書いた本です。

「知識はあるのに話せない」を抜け出す方法

授業で話すときには、教師も生徒も基本的に英語だけ。
予習の必要がなく、辞書はなるべく引かず、全文和訳はなし、英文法解説もなし。
教科書を使わないときも多く、教師はできるだけ教えない……。

なのに、教えた生徒は
「ALTと英語で雑談」
「GTECのスピーキングテスト満点」
「大学進学後、クラスメイトにネイティブ講師との通訳を頼まれる」。

さらには、2013年度に国公立大学進学率で都立高1位になるなど、入試でも結果を残しています。

  これは、ある意味私の理想です。ただ、「本当にこのやり方で成績が上がるのか」と疑問も捨てきれませんでした。

 そして、最近次のようなツイートを目にしました。

  やはり、コミュニケーション重視の授業と、読み書き重視のテスト(もちろん、日本人の英語と外国人の日本語では試験形式も異なりますが)は、相性が悪いようです。

 

 いろいろ反省はありますが、来期はPDCAサイクルをもっと速く回して、学期の終わりにこんなに反省が出てこないようにしたいですね。

 では、また!