日本語教師3.0

「授業の質は上げる」「仕事の量は減らす」「両方」やらなくっちゃあならないってのが「教師」のつらいところだな 覚悟はいいか?オレはできてる

一つの文型だと思っていたら、四つも意味が出てきてふざけんなーっってなったお話

 以前こんなツイートをしました。

 

 ベテランの先生がブログで書かれていることと全く同じ経験をしているので、反応してしまいました。

nihonngokyoushi-naniwanikki.blog.jp

 

 そして、今日もまた同じような体験がありました。明日の中級なんですが、「あげく」を教えます。教科書では、「あげく」の意味は一つしか出ていないんですが、『くらべてわかる中級文法』という文法書をあたってみると、意味が四つも出てきました。

 

意味①Aがエスカレートしてマイナスの結果Bを招いてしまった。

彼は度重なる校則違反のあげく、ついに退学処分となった。

意味②あんなに努力や金銭などの代償を払ってAをしたのに期待外れのBになってしまった。

親の反対を押し切って結婚したあげくに、2か月で離婚した。

意味③どんな過程を経てBという結果になったかを表す。

プレゼントは考えたあげく、花束にした。

意味④Aに引き続きBという不幸が積み重なる。

マスコミにさんざん叩かれたあげくに、仕事も失った。

 

 まあ①、②、④は「悪い結果」という共通点があって似ていますが、③は悪い結果じゃないですから、少なくともこれだけは分けて教えなければなりません。できれば①、②、④もそれぞれ説明したいですが、そうすると学生がうんざりするのが目に浮かびます。ただでさえ文法の授業はつまらないのに、延々と細かい意味の違いを説明したりしていたら・・・。かといって、説明が足りないと、変な文を作るし・・・。

 やはり、①、②、④と③の2パターンですかね。もっといいアイデアがあれば、教えてください。

くらべてわかる日本語表現文型辞典

くらべてわかる日本語表現文型辞典

 

 

 

 あと、例文を考えているうちに思いついたのですが、「彼は長い間入院していたあげく、死んだ」という文は、どこが変でしょうか?

 

 わたしは、例文を作るとき、正しい例文を作る作業とは別に、「学生の視点から例文を作る」ということもやってみます。つまり、「自分が日本人だということを忘れて、今受けた文法説明だけで、どんな文が作れるか、試してみる」ということです。そうすることで、学生が作る可能性がある変な文を予想し、さらにその変な文を作らせないために、どういう説明を補足しなければならないか、考えます

 

 「あげく」の基本的な意味は、「ある状態が長く続いた後、悪い結果になった」ということなので、「彼は長い間入院していたあげく、死んだ」という文は、この基本条件は満たしていそうです。学生がいかにも作りそうな文です。ただ、これが変なことはわかるのですが、どこが変なのか、わかりません。それとも、この文はそもそもおかしくないのでしょうか?

 何かアイデアがあれば、教えてください。

 では、また。