日本語教師3.0

「授業の質は上げる」「仕事の量は減らす」「両方」やらなくっちゃあならないってのが「教師」のつらいところだな 覚悟はいいか?オレはできてる

GWに読みたい!日本語教師のための10冊(その他教育関連)

 こんばんは。日本語教師ブロガーのNicky(@JPT407)です。もうゴールデンウィークも二日しかない上、昨日書いたこの記事もほとんど読まれていないんですが、書くと言ってしまったものは書きます(もうやけくそです)。

jpt407.hateblo.jp

 

 今日は、「日本語教育以外の教育関連のおすすめ10冊」です。主に一般の小中高の先生や教育専門家が書かれた本から、日本語教師に役立ちそうな本を選んでみました。

 

一般

『教師のための教える技術』

 まず、この本は何の先生でも、「教える」という仕事の人ならぜひ読んでおいてほしい本です。私も読んで、目からウロコが落ちました!教育はこういうふうに法則化されているんですね!

教師のための「教える技術」

教師のための「教える技術」

 

 じつは、この本については、以前に記事を書いています。

jpt407.hateblo.jp

  

『オトナ相手の教え方』

 留学生って、若い人でも高卒、院志望なら大卒なので、おのずと小中高の先生とは教え方が変わってきます。そこで重要になるのが、「大人相手の教え方」です。

オトナ相手の教え方

オトナ相手の教え方

  • 作者: 関根雅泰
  • 出版社/メーカー: クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
  • 発売日: 2015/11/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

 

  これも以前にちょっと触れたことがあります。

jpt407.hateblo.jp

 

一斉授業系

 最近は、自律学習とかアクティブラーニングとかいろいろ言われていますが、日本語学校の主流はやはりまだまだ講義スタイルの一斉授業だと思います。そこで、基本を学ぶために、いろいろ公教育の先生の本を読んでいます。

『一斉授業10の原理・100の原則―授業力向上のための110のメソッド』

一斉授業10の原理・100の原則―授業力向上のための110のメソッド

一斉授業10の原理・100の原則―授業力向上のための110のメソッド

 

  これも、法則化という点で、目からウロコが落ちた本です。今までなんとなく授業をやってきたんですが、原則を知るのは大事だと思いました。

 

『わかる「板書」 伝わる「話し方」』

わかる「板書」 伝わる「話し方」

わかる「板書」 伝わる「話し方」

 

  板書もなんとなくでやっていたんですが、きちんと組み立てなければならないと思いました。

 ちなみに、同じ日本語教師のakky先生も、ブログでこの本を取り上げられたことがあります。すごく詳しく解説されているので、詳しく知りたい方は、そちらをご覧ください。

nihonngokyoushi-naniwanikki.blog.jp

 

 著者の栗田先生は、他にもいい本を書いていらっしゃいます。今回冊数の関係で泣く泣く削ったんですが、リンクだけ貼っておきます。

効率が10倍アップする! 「時間」を生み出す教師の習慣

効率が10倍アップする! 「時間」を生み出す教師の習慣

 

  あと、最近出たこの本も、立ち読みしたらすごくよくて、欲しいんですがまだ買っていません。

「発問」する技術

「発問」する技術

 

 

『追い込む指導』

「追い込む」指導

「追い込む」指導

 

  これは最近読んだ中で、すごくよかった本です。大人数クラスって、どうしても中にサボってしまう学生がいて、それが悩みの種でした。それをどうやってサボらせないか、を解説した本です。タイトルはおっかないですが、学生をいじめるということではなく、サボらせない、という意味です。すごく役立ちます。

 この先生、前にもいい本を書いていらっしゃいます。

指示は1回

指示は1回

 

  同じことを何回も言うから、学生はもう一度言ってもらえると思って、真剣に聞かないそうです。だから、「指示は1回」です。私はまさに以前この失敗をしていました。

 

『つまらない普通の授業に子供を無理やり乗せてしまう方法』

つまらない普通の授業に子どもを無理矢理乗せてしまう方法

つまらない普通の授業に子どもを無理矢理乗せてしまう方法

 

  授業をしていると、絶対ダレることがあると思うんですが、これは上の本とはちょっと違って、おもしろい授業をするための小ネタ集みたいな本です。

 

英語系

 最初、同じ日本語を教えるんだからと思って、国語教育の本を参考にしようと思っていたんですが、意外と参考にするのは難しいです。むしろ、「外国語を教える」という一点において、日本人相手の英語教育と、外国人相手の日本語教育には共通点が多く、参考にできるところが多いです。

 もちろん、日本語教師にとって参考にしにくいというだけで、国語教育の本の価値が低いというわけではないので、すみません。

『英語教師のための文法指導デザイン』

英語教師のための文法指導デザイン

英語教師のための文法指導デザイン

 

  悪いことは言わないので、特に初級を教えている先生はこの本を買ったほうがいいです。この本を読んでから、教案を作るのが非常に楽になりました。

文法の特徴について考えてみよう

使用場面を考えてみよう

前後の文脈を考えてみよう

類似の文法項目と比較してみよう

適切な例文を考えてみよう

導入:「何だろう?」をつくり出す

説明:「なるほど!」をつくり出す

練習:「できそう!」と感じさせる

活動:「できた!」と感じさせる

  冗談抜きで、この本のステップに従うだけで、楽に教案が書けるようになります。英語と日本語はもちろん違いますが、基本は同じです。

 

『「自己表現活動」を取り入れた英語授業』 

「自己表現活動」を取り入れた英語授業

「自己表現活動」を取り入れた英語授業

 

  上の本と同じ著者です。この本も素晴らしいです!

 

 なぜ『みんなの日本語』50課を終わっても、教科書通りの問題が解けるだけで、自分で発話できるようにならないのか?その原因はいろいろあると思いますが、一つには、「自分の頭で考えていないから」だと思います。

 「自分の頭で考えていないから」というのは、教科書の「ミラーさんがどうしたこうした」というのを、ただ機械的に変換しているだけだからだと思います。それは本当の意味の練習ではなく、ただの文字遊びです。学習者に、本当に頭を使って発話させようと思ったら、どこの誰かわからないような例文で練習させるのではなく、自分のことを発話させなければならないということに思い至りました。

 もちろん、「みんなの日本語」が悪いと言っているのではありません。既存の教科書はどうしても架空の人物を主人公にしなければならず、学習者にとってはリアリティがありません。それを補充するのは教師の役目です。

 実は、最近日本語教育関連でも気になっている本があって、この本もたぶん同じようなことを言っているんじゃないかと思います。

  ただ、どこの本屋へ行っても置いていないし、いきなりAmazonで買う勇気もないので、まだ買っていません。

 

『生徒をテスト好きにする 6つのアイデア×8の原則で英語力がぐーんと伸びる! 英語テストづくり&指導アイデアBOOK 』

  この本の何がいいかというと、「テストのためのテスト」ではなく、「授業のためのテスト」という視点から書かれているからです。何度も「波及効果」という言葉が出てくるのですが、「こういうテストを作ったら、学生は普段から勉強するようになる」という具体的な方法がいくつも提示されていて、次のテストから真似しようと思いました。

 

国語系

『高校受験[必携]ハンドブック 国語読解[完全攻略]22の鉄則』

高校受験[必携]ハンドブック 国語読解[完全攻略]22の鉄則 (大和出版)

高校受験[必携]ハンドブック 国語読解[完全攻略]22の鉄則 (大和出版)

 

  中級以上の読解は、日本人なのでもちろん正解はわかるけれど、「どうして正解か」と説明することが難しい、もしくは、読解のやり方を法則化して示すことができない、という先生はたくさんいらっしゃるんじゃないかと思います。

 確かに、『総まとめ』とか、法則を解説している日本語教育の本もあるんですが、もっと基本的なところから、読解を理解したいと思う先生には、この本がいいんじゃないかと思います。

 

番外編

『壁を超える技術』

壁を越える技術

壁を越える技術

 

  代々木ゼミナールの人気講師の西谷先生が書いた本です。実は、私も浪人時代にお世話になりました。

 予備校の先生って、もともと変わった人が多いんですが、西谷先生はその中でも型破りな人で、授業中にアンパンマンの歌を歌ったり、奥さんと小さな子供の話をしたり、 とにかくおもしろい人でした。

 

f:id:JPT407:20170505224101j:plain

f:id:JPT407:20170505224108j:plain

 でも、おもしろいだけでなく、授業のわかりやすさもピカ一で、私がこの仕事を志したのも、間違いなく西谷先生への憧れがあります。今私が授業で歌を歌ったり、妻や子供の話をしたりしているのも、先生の影響です。

 学生は日本人じゃないとはいえ、今私も予備校と同じように学生を大学に送る仕事をしていると思うと、感慨深いものがあります。

 興味がある人は、ぜひ本を買ってみてください。

 

 では、また!

 

 日本語教育関連を追加しました。

jpt407.hateblo.jp